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クレジットとは…
- 商品取引や金銭貸借における客に対する信用のことです。
- 商品やサービスを購入する際、販売業者や金融機関が消費者に供与する信用サービスのことです。
クレジットについて知っておきたいこと
- クレジットを利用して商品やサービスを購入する場合、クレジットカードを利用することが一般的です。
- クレジットカードは販売業者や金融機関が消費者の信用にもとづいて供与する信用取引の形態のひとつです。
- 破産申立の際にはクレジットカードの買掛についても債権者リストで報告する必要があります。
- クレジットカードの利用履歴も請求書にて内容を確認されます。
- 不正利用がある場合には問題になるため注意が必要です。
YTOからのアドバイス
- クレジットカードの不正利用は請求書の確認からすぐにわかるため注意が必要です。
- クレジットカードの利用明細の請求書等は破産申立て後に破産管財人に転送され、内容を確認されます。
- クレジットカードの利用明細の請求書から「クレジットカードの不正利用がないか?」を確認されるため注意が必要です。
- 特に『弁済する意思のないクレジットカードの利用』は詐欺まがいとなるため注意が必要です。
試算表とは…
- 決算の確定前に「仕訳帳から総勘定元帳の各勘定口座への転記が正確に行われているか?」を検証するため、複式簿記の前提である貸借平均により作成する集計表のことです。
- 試算表には合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の3種類があります。
- 借方と貸方の最終的な数値が一致した場合に「正しい」と認められます。
試算表について知っておきたいこと
- 決算後6か月以上が経過している場合、借入に際して金融機関から試算表の提示を求められることがよくあります。
- 試算表が破産手続きの際に問題になるケースがあるため注意が必要です。
- ⇒試算表の粉飾による借入が問題になるケースがあるため注意が必要です。
YTOからのアドバイス
- 決算後6か月以上が経過していて借入に際して金融機関から試算表の提示を求められた場合、「倒産直前で資金繰りに困っているから」と試算表の売上勘定・売掛金勘定を粉飾して借入してしまうケースがあります。
- この借入が「粉飾による詐欺まがいの借入である」と疑われた場合、破産管財人に調査させる可能性があります。
- 破産管財人の調査により「詐欺による借入である」と判断された場合、免責不許可事由となり免責が認められなくなるため注意が必要です。
- もし倒産直前の借入に『試算表の粉飾による借入』がある場合には事前に対策を講じる必要があります。
資産とは…
- 「将来収益をもたらす」と期待されるものを言います。
- 資産は①それ自体に価値があるもの(現金・有価証券・建物・土地等)と②それ自体に価値がないもの(繰延資産・前払費用等)の2つにわけられます。
資産について知っておきたいこと
- 破産申立時、資産は資産目録で報告する必要があります。
- 資産は①法人資産と②個人資産にわけて報告する必要があります。
- 漏れが多々あるなど資産の報告が不適切な場合、破産管財人に資産隠しを疑われる可能性があるため注意が必要です。
YTOからのアドバイス
- 資産目録で報告する代表的な資産は以下のとおりです。
- 現金預金
- 有価証券
- 保険
- 土地・建物(不動産)
- 車(動産)
- 資産目録では①法人資産と②個人資産のそれぞれを報告する必要があります。
- ちなみに『過去5年間における購入価格が20万円以上の物品』も資産として報告しなければいけません。
- この報告が漏れた場合、破産管財人に調査される可能性があるため注意が必要です。
取締役とは…
- すべての株式会社に必ず置かなければならない役員です。
- 取締役会非設置会社において、取締役は社内的には会社の業務を執行する役員です。
- 取締役会非設置会社において、取締役は社外的には会社を代表する役員です。
- 倒産した場合、取締役はその責任を負います。
取締役について知っておきたいこと
- 会社を代表する役員としての責任を負うことから、一般的に金融機関から借入をする際には取締役個人がその連帯保証人となります。
- 取締役個人が連帯保証人になっている場合、倒産をすると会社の債務も取締役個人が負うことになります。
- 一般的にこのケースでは取締役個人も破産申立を行います。
YTOからのアドバイス
- 破産申立の直前に取締役を辞任しても、その責任から免れることはできません。
- 一般的に破産申立の2年前までにおける取締役は倒産の責任を負うことになります。
- 破産申立の懸念があるなかで取締役の責任を回避した上で辞任するためには2年以上前に手続きを行う必要があります。
- ただし名前を貸しているだけの取締役で役員報酬を受け取っておらず、借入の連帯保証人にもなっていない場合には破産申立時に責任を負うことはありません。
債権回収とは…
- 期限までに支払われなかった債権を回収するため、債権者が講じる法的手段等のことです。
- 一般的には日常から生じる債権(未収金債権・料金債権等)が回収されます。
債権回収について知っておきたいこと
- 債権回収は『期限までに支払われなかった債権の回収』であるため、一般的に債権者は法的手続きによる回収を行います。
- ⇒弁護士からの差押え・未払い金請求訴訟・強制執行等の法的手続きで回収を行います。
- この場合、資産・現金預金等が法的手続きの対象となるため注意が必要です。
YTOからのアドバイス
- 債権回収は差押え・未払い金請求訴訟・強制執行等の法的手続きであるため、突然行われることはありません。
- 事前の協議等で債権者が「債権を回収できない」と判断した時に行われることが一般的です。
- 突然行われる訳ではないため、事前の対処が可能です。
- ⇒破産申立・免責申立等に影響が出ないよう事前に対処する必要があります。
- ⇒破産申立・免責申立後の生活費の準備等に影響が出ないよう事前に対処する必要があります。
手形貸付とは…
- 銀行などの金融機関が資金を融資する方法のひとつです。
- 借主から銀行宛ての約束手形を振り出し、銀行は借主に手形額面から利息分を差し引いた金額を交付します。
- 一般的に手形貸付による融資は、主に融資期間が1年以内の短期資金融資の方法として用いられます。
手形貸付について知っておきたいこと
- 手形貸付は建設業や物販業等の業種でよく利用されます。
- これらの業種に銀行などの金融機関が手形貸付で短期融資を行う場合、一般的に融資金額に見合った売掛債権等を引き当て原資とします。
YTOからのアドバイス
- 破産申立を行なう場合、手形貸付で融資した金融機関が債権者になります。
- 手形貸付の融資金額に見合った引き当て原資(売掛債権等)が架空・虚偽であった場合、破産手続きで問題となる可能性があるため注意が必要です。
- 架空・虚偽の引き当て原資による手形貸付の融資が「悪質な行為である」と認定された場合、免責不許可事由となる可能性があるため注意が必要です。
特別清算とは…
- 会社に債務超過の疑いがある場合に行われる精算方法のことです。
- 会社に残っている資産をもって債務の完済が可能な場合、通常精算が行われます。
- 会社に残っている資産をもって債務の完済ができない可能性がある場合、特別清算が行われます。
- 倒産手続きには破産と特別清算の2種類があります。
- 手続き方等の違いを考慮した上でどちらかを選択することになりますが、結果として破産を選択するケースがほとんどです。
特別清算について知っておきたいこと
- 特別清算は倒産手続きの方法のひとつです。
- 特別清算は破産よりも簡易に対処ができる倒産手続きですが、裁判所の関与が必要となるため結果として破産の手続きに移行されてしまうケースが多々あります。
- この場合には手続きが二度手間になるため注意が必要です。
YTOからのアドバイス
- 特別清算は破産よりも簡易に対処ができる倒産手続きの方法ですが、結果として破産の手続きに移行されてしまうケースが多いため注意が必要です。
- 倒産を考える場合、「①特別清算と②破産のどちらを選択するか?」は会社の負債状況等にもとづいて弁護士と相談の上で選択するべきです。
- 一般的には破産の選択が適当であるケースがほとんどです。
- 安易な特別清算の選択には注意が必要です。
円安倒産とは…
- 外国為替の円安により原材料や燃料費が高騰し、その結果倒産してしまうことです。
- 昨今の急激な円安により、円安倒産が急激に増加しています。
円安倒産について知っておきたいこと
- 円安倒産が顕著となっている主な業種は以下の通りです。
- 運輸
- 繊維
- 食品
- 機械部品
- 卸売
- これらは円安による原材料や燃料費の高騰の影響を強く受ける業種です。
- 円安倒産に対して注意する必要のある業種と言えます。
YTOからのアドバイス
- 円安倒産に至る企業には特徴があります。
- ⇒円安による原材料や燃料費の高騰に対処しようとした結果、急激なキャッシュアウトを起こしてしまう。
- ⇒急激なキャッシュアウトに対処できなかった結果、経営状況を急変させてしまう。
- ⇒急激なキャッシュアウトに対処できなかった結果、経営状況を急激に悪化させてしまう。
- 中小零細企業の場合、経営状況の急変や経営状況の急激な悪化に対処しきれず倒産するケースが目立ちます。
- 中小零細企業の場合、急激なキャッシュアウトが即倒産に繋がってしまう可能性があるため注意が必要です。
小切手とは…
- 小切手の口座を有する振出人が小切手の所持人に対し、券面に表示された金額の支払いを銀行等の支払人に対して委託する有価証券のことです。
小切手について知っておきたいこと
- 破産申立時に小切手の振出し状況を報告する必要があります。
- 小切手の振出し状況は小切手リストでの報告が義務付けられています。
- 小切手の振出し状況を小切手リストと小切手帳で破産管財人に報告します。
YTOからのアドバイス
- 破産に際して振出し済みの小切手は不渡りとなり、負債として債権者・小切手リストでの報告が義務付けられています。
- 破産申立に際して小切手の不適切な振出し(支払う意思のない振出し)は問題になる可能性があるため、注意が必要です。
- 小切手の不適切な振出し(支払う意思のない振出し)が免責不許可事由に当たる可能性もあるため、注意が必要です。
- 小切手の不適切な振出し(支払う意思のない振出し)を疑われる可能性がある場合、事前の対策等が必要となります。
約束手形とは…
- 振出人が、受取人また指図人または手形所持人に対して「一定の期日に一定の金額を支払う」と約束する有価証券のことです。
- 略称の「手形」と呼ばれることが一般的です。
約束手形について知っていきたいこと
- 破産申立時には約束手形の振出し状況を報告しなければいけません。
- 約束手形の振出し状況は手形リストでの報告が義務付けられています。
- 破産管財人には手形リストと手形帳で約束手形の振出し状況を報告します。
YTOからのアドバイス
- 破産に際して振出し済みの約束手形は不渡りとなるため、負債として債権者リスト・手形リストでの報告が義務付けられます。
- 破産申立に際して不適切な約束手形の振出し(支払う意思のない手形の振出し)が問題になる場合があるため、注意が必要です。
- 不適切な約束手形の振出し(支払う意思の無い手形の振出し)が免責不許可事由に当たる場合もあるため、注意が必要です。
- 不適切な約束手形の振出し(支払う意思の無い手形の振出し)が疑われる場合には事前に報告の仕方等の対策が必要になるため、注意が必要です。
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