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  1. 売掛金リスト

    売掛金リストとは…

    • 掛け取引によって商品等を販売した際の、定められた将来期日に代金を受取る権利(債権)のリストです。

     

    売掛金リストについて知っておきたいこと

    • 破産申立時に売掛金売掛金リストとして裁判所に報告することが義務付けられます。
    • 裁判所に売掛金リストとして報告する売掛金は以下の通りです。
    1. 現金回収売掛金
    2. 振込回収売掛金
    3. 手形小切手回収売掛金

     

    YTOからのアドバイス

    • 売掛金売掛金リストとして適切に報告をしなかった場合、売掛金の隠蔽(資産の隠蔽)を疑われることがあります。
    • また振込回収売掛金は凍結された口座に入金を予定していると、破産管財人が回収できなくなることがあります。
    • 注意が必要です。
  • 遺産分割協議書

    遺産分割協議書とは…

    • 遺産をどのように相続人に分割するかを定めたものです。
    • 相続人全員が参加して遺産相続協議を行い、合意によって決定されます。
    • 遺産分割協議を終えた時点または協議を進めながら作成し、相続人の全員が署名し実印押印をすると遺産分割協議が完成です。

     

    遺産分割協議について知っておきたいこと

    • 遺産分割協議書は相続人全員で行われた遺産分割協議の結果を記すものです。
    • 遺産分割協議書は修正できないため、①誰が・②何を・③どれくらい相続するのかを協議により決めておく必要があります。

     

    YTOからのアドバイス

    • 遺産にはプラスの遺産マイナスの遺産のふたつがあります。
    • 遺産相続ではプラスの遺産マイナスの遺産の双方が相続されます。
    • 破産申立に際して破産申立人が亡くなった場合、相続人にはプラスの遺産マイナスの遺産の双方が相続されます。
    • 破産申立人が亡くなった場合、相続人がマイナスの遺産の相続を回避するためには相続放棄の手続きをする必要があります。
    • 相続放棄の手続きは相続が発生してから3か月以内に行う必要があります。
    • 相続放棄の手続きには期限があるため、注意が必要です。
  • 明け渡し

    明け渡しとは…

    • 債務の未払い滞納への対処として、賃貸借契約リース契約等の対象物(住宅等)を契約の規定にもとづいて求めることです。

     

    明け渡しについて知っておきたいこと

    • 倒産直前は、賃貸借契約リース契約等の債務の未払い滞納が発生して債務履行の請求を受けるケースがよくあります。
    • 債務履行の催促に応じない場合、契約の規定にもとづいて明け渡しを請求される可能性があります。

     

    YTOからのアドバイス

    • 破産申立をすると破産管財人は賃貸借契約リース契約等の対象物(住宅等)の明け渡し手続きを行います。
    • 明け渡し手続きは破産申し立て後の比較的早い時期に行われます。
    • 明け渡しを拒むことはできません。
    • 自己の都合による明け渡しの時期の協議もできません。
    • 早期の明け渡しに対応できるよう準備しておく必要があります。
  • 円安倒産

    円安倒産とは…

    • 外国為替の円安により原材料燃料費が高騰し、その結果倒産してしまうことです。
    • 昨今の急激な円安により、円安倒産が急激に増加しています。

     

    円安倒産について知っておきたいこと

    • 円安倒産が顕著となっている主な業種は以下の通りです。
    1. 運輸
    2. 繊維
    3. 食品
    4. 機械部品
    5. 卸売
    • これらは円安による原材料燃料費の高騰の影響を強く受ける業種です。
    • 円安倒産に対して注意する必要のある業種と言えます。

     

    YTOからのアドバイス

    • 円安倒産に至る企業には特徴があります。
    • ⇒円安による原材料燃料費の高騰に対処しようとした結果、急激なキャッシュアウトを起こしてしまう。
    • 急激なキャッシュアウトに対処できなかった結果、経営状況を急変させてしまう。
    • 急激なキャッシュアウトに対処できなかった結果、経営状況を急激に悪化させてしまう。
    • 中小零細企業の場合、経営状況の急変経営状況の急激な悪化に対処しきれず倒産するケースが目立ちます。
    • 中小零細企業の場合、急激なキャッシュアウトが即倒産に繋がってしまう可能性があるため注意が必要です。
  • 売掛債権(うりかけさいけん)

    “売掛債権”とは…

    • 製品・商品の販売やサービスの提供など、取引先との通常の販売取引・営業活動により生じる売掛金受取手形売上債権受取勘定と呼びます。
    • さらにそれらを売掛債権といいます。
    • 買掛債権に対する語となります。

     

    “売掛債権”について知っておきたいこと

    • 売掛債権は資産になります。
    • 売掛債権は破産申立時には資産目録資産目録統括表の売掛金に計上して報告をしなければなりません。

     

    YTOからのアドバイス

    • 破産申立の際には売掛債権の明細が分かる請求書の提出も義務付けられます。
    • 事業停止前に売掛債権の明細が分かる請求書の準備を必ずして下さい。
    • 破産管財人は資産の調査を行いますので売掛債権の明細がわかる請求書の提示を必ず求めてきます。
  • オーバーローン

    オーバーローンとは、住宅ローン等の残高が不動産の時価を上回っていることです。

    簡単にいうと、保有している土地・建物を売却しても借金が残ってしまう状態のことです。

     

    オーバーローンについて知っておきたいこと

    破産管財人は、保有している土地、建物を売却しても借金が残ってしまうオーバーローンの状態でも土地、建物売却をします。

    任意売却ができなければ競売の手続きを取り売却することとなります。

     

    YTOからのアドバイス

    オーバーローンの状態でも土地、建物の売却ができなければ、破産管財人の管財業務は完了しません。破産手続きが終わらないことを意味します。

    任意売却の段階で売却することが必要です。

    競売の手続きは裁判所での手続きとなりますので時間がかなりかかります。

     

    YTOの支援

    • YTOは、オーバーローンの状態の土地、建物を倒産準備の段階で売却できるようにする手立ての支援をします。
    • YTOは、オーバーローンの状態の土地、建物を保有していても破産手続きが長引かないようにする支援をします。
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