繰延資産とは…
- 会社または個人事業主が支出する費用のうち、支出効果が1年以上に及ぶ資産のことです。
- 繰延資産は有形・無形を問いません。
- 支出後に長期間収益を生む可能性が高い場合、資産計上して数年間にわたって償却することができる資産です。
繰延資産について知っておきたいこと
- 主な繰延資産は以下の通りです。
- 創立費
- 開業費
- 開発費
- 繰延資産は費用支出をしても資産計上して償却扱いが可能です。
- 決算書の勘定科目明細の償却勘定で計上します。
- ただし決算に際して不適切な計上となっている可能性もあるため、注意が必要です。
YTOからのアドバイス
- 繰延資産の決算計上額が事業規模に照らして高額な場合、この計上が「不適切な使途につながっているのではないか?」と疑われる可能性があります。
- 特に疑われる繰延資産が創立費・開業費・開発費であり、費用の現金使途は「不適切ではないか?」と疑われる可能性が高いです。
- 破産申立に際して破産管財人は直近2年分の決算書(勘定科目明細まで)を確認します。
- この時に「不適切な繰延資産の使途ではないか?」を指摘される可能性があるため、注意が必要です。